金融機関へ融資の申込に行かれた際に、資金繰り表の提出を求められ、作成に困った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。資金繰り表には決まった様式がないため、新たに作成される方は、まず様式の検索から始めなければならないからです。
そこで今回は、金融機関等が独自に配布している資金繰り表の様式を集め、それぞれの特徴をまとめました。
日本政策金融公庫の資金繰り表
特徴
日本政策金融公庫専用の資金繰り表です。なぜ、専用かと言うと、項目名の中に「当公庫」との記載があり、これを編集する事ができないためです。行の追加もできないため、他金融機関への提出には不向きです。とはいえ、日本政策金融公庫への融資申し込みのみであればこちらの様式で事足りますし、入力すればするほど色が消えていきますので、達成感が得られる良い資金繰り表です。
- 実績が直近1ヶ月のみであり、作成負担が軽い。
- 入力対象のセルが水色で示され、入力すると色が消える為、漏れが生じにくい。
- 行追加、項目名変更等の編集は不可。
- 複数セルが結合されている為、値貼り付けには向かない。

ダウンロードはこちらから(日本政策金融公庫サイト)
商工中金の資金繰り表
商工中金への融資申し込み時は勿論ですが、編集に制限がないため、加工すれば他の金融機関へも同じものを提出することができますので、複数の金融機関へ資金繰り表を提出しなければならない場面に有効です。
また、経費に関する項目が人件費、諸経費、支払利息、その他(税金等)の4項目のみであるため、実績を検証する手間が軽く済みます。尚、手形に関する項目が充実しているので、手形取引の多い方も使いやすいでしょう。
注意点としては、項目「金融」の計の算出式が飛び飛びとなっているので、行の追加を行う場合はその式を修正する必要があります。

特徴
- 手形の欄が充実
- 算出根拠が大項目毎にあり、記載しやすい
- 行の追加や項目名の変更等、編集が可能
ダウンロードはこちらから(商工中金サイト)
その他の機関の資金繰り表
随時追加予定(追加記事作成中)